ネズミ譚-そりゃあ生きものだけれども。。。-
都会に出るネズミ問題は他人ごとではなく
弊社も年間を通して、木造、鉄筋関係なくネズミ発生案件は起こっています。
木造が圧倒的に多いですが、鉄筋コンクリートや鉄骨造りであっても穴があれば侵入します。
「天井裏で足音がする。。」
などのご連絡で分かることが多く、そのような時には
ステップ1 外からの対策
「外周の穴=侵入経路」を見つけます。
みつけた侵入口に「金属製のたわしのようなもの」を詰め、
さらに引っ張り出されないよう「金網」でもふさぎます。
ステップ2 内部からの調査
音がすると情報のあった場所近くの点検口をあけて「フン」や「歩いた痕跡」
などないか調べます。
点検口は浴室の上や、共用部の廊下の上などにあります。
どこをつたって移動しているのかがここで概ね判明します。
ステップ3 内部の対策
移動経路に沿って「粘着シート」を設置します。
「毒餌」を置くこともありますが、ネズミも賢くたべなかったり
なんと 毒に耐性のある「スーパーラット」という種類のネズミがいるようです。
(怖いですね。。。)
また、場所によっては、誤って地域猫などが食べてしまうことを避けるために
置かなかったりもします。
「忌避剤」を置くこともありますが、かなり嫌なにおいなので、人間も
つらい状況になるような時には置かないですし、他の場所に移動してしまうだけでは
解決にならない際もあまり使用しないようです。
ステップ4 複数回の施工
粘着シートにかかったネズミを回収し、また設置を繰り返します。
以上がネズミの対策なのですが、
実はここからが本編でして。。
先日もある物件で「粘着シート」を設置したのですが、
あるお部屋の方から
「生き物だからかわいそう。粘着シートにかかる音を聞くのがつらいから
ずっと外で過ごしています。どうにかなりませんか。ネズミだって生きものですよね。」
と言われました。
とても返答に困ったのですが、
「ネズミは国で害獣指定になっていますので駆除に関して規制がないことと、病原菌や
ダニなどを持っていることが多いため、皆さまの健康を守るためにも致し方なく
ご理解をお願いします。」
としか言えませんでした。
個人的にはネズミは苦手なので駆除賛成派ですが、
改めて色々な方がいるなあと思いながら、管理をするうえで
法律や法令に基づいて判断していくことが大事だなあと思った案件でした。
繁忙期真っただ中、、お部屋の決まる・決まらないの違いとは?