カビ対策は「掃除」が鍵!賃貸住宅で快適に過ごすためのポイント

季節は秋から冬へと移り変わり、朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。
11月は、暖房を使い始めることで室内外の温度差が大きくなり、「結露」が発生しやすくなる時期です。
この結露こそがカビの温床となりやすいのですが、カビの発生を許すかどうかの決め手となるのが、
カビの「栄養源」を取り除く日頃の「お掃除」です。
カビは見た目が不快なだけでなく、健康被害を引き起こす原因にもなりかねません。
カビの発生を予防し、快適にお過ごしいただくために、
特に11月から実践していただきたい「掃除」と「拭き取り」を重視したカビ対策のポイントをご紹介します。
カビ対策の基本は「栄養源」の除去
カビは「温度(20〜30℃)」「湿度(70%以上)」に加え、
「栄養源(ホコリ、皮脂、石鹸カスなど)」の3つの条件が揃うと繁殖しやすくなります。
結露によって水滴が発生しても、カビの栄養源となる汚れがなければ、カビの繁殖は抑えられます。
つまり、カビ対策の最も身近で重要な行動は「こまめな掃除と拭き取り」なのです。
今すぐ実践!カビを防ぐ「掃除・拭き取り」のポイント5選
カビの栄養源を取り除き、結露による水気を残さないための具体的な対策をご紹介します。
1. 窓とサッシの結露はこまめに「拭き取り」
結露はカビの水分源です。朝起きたら、結露を放置せずすぐに拭き取ることを習慣にしましょう。
- サッシの溝まで徹底的に: 窓ガラスだけでなく、特に汚れが溜まりやすくカビが発生しやすいサッシの溝は、
- 古いタオルやキッチンペーパーなどでこまめに拭き取り、水気を残さないようにしましょう。
- カビ予防にアルコール: 拭き取った後に、消毒用エタノール(アルコール)を軽くスプレーして乾燥させると、 殺菌効果でカビ予防になります。

2. 家具の裏と壁の「ホコリ掃除」
家具と壁の隙間は空気がこもりやすく、ホコリが溜まってカビの温床になりやすい場所です。
- 定期的な移動と清掃: 可能であれば、外壁に面した家具(タンス、ベッドなど)を月に一度程度動かし、 壁と床のホコリを掃除機で吸い取り、乾拭きしましょう。
- 防カビ剤の活用: 掃除後、家具の裏側に防カビ剤を吹き付けておくと、さらに効果的です。
3. 浴室は「入浴後の冷水シャワーと換気扇」
浴室は常に湿度が高いですが、カビの栄養源となる石鹸カスや皮脂汚れを取り除くことが重要です。
- 冷水シャワーで温度を下げる: 入浴後、壁や床に45℃以上のお湯をかけてから、 冷水シャワーをサッと浴室内全体にかけることで、カビの好む温度(25~30℃)と湿度を下げる効果があります。
- 水分を拭き取る: 最後にスクイージーやタオルで壁や床の水分をざっと拭き取り、換気扇は長時間回し続けましょう。
4. 収納スペースの「ホコリ除去と乾燥」
押入れやクローゼットも湿気がこもり、カビが発生しやすい場所です。
- 定期的な換気と掃除: 晴れた日には扉を開け放し、換気するとともに、床や棚板のホコリを掃除機で吸い取りましょう。
- 詰め込みすぎない: 衣類や布団を詰め込みすぎず、壁や床から少し離して収納することで、空気の通り道を作りましょう。除湿剤や乾燥材も併用してください。
5. エアコン内部の「フィルター清掃」
エアコン内部もカビが発生しやすい場所です。
- フィルターは月に一度掃除: フィルターに溜まったホコリは、カビの格好の栄養源となります。 月に一度は掃除機でホコリを取り、可能であれば水洗いしてよく乾かしてからセットしましょう。 年に1度は内部洗浄をすることで、カビの胞子がお部屋に広がることを防ぎ暖房効率も向上します。

カビの発生は、入居者様の日頃のお手入れによって大きく防ぐことができます。
これらの「掃除」と「拭き取り」を日々の生活に取り入れていただくことで、カビの予防に繋がり、お部屋を長くきれいに保つことができます。
万が一、ご自身での対処が難しいほどのカビを発見された場合は、無理せず弊社までご相談ください。

年末に向けて忙しくなる季節ですが、皆様が健康にすごせますように!









